なぜJone’s 骨折が起こるのか
皆様、こんにちは。
足腰膝の痛みの専門家
アスレティックトレーナー&足部装具士
ガーディアンズの高橋です。
いつもブログをお読みいただき
ありがとうございます。
先日、順天堂大学で行われたJone’s骨折
すわなち第5中足骨の疲労骨折に関する
勉強会に参加してきました。
この骨折は特にサッカーで頻発するようで
サッカー界に関わっている先生方も
多く参加されていました。
手術で使用する金属の話や
ドリルで骨に穴をあける時に起こる火傷の話など
アスレティックトレーナーにはわからない
ドクターからのお話を聞かせていただきました。
またなぜ疲労骨折が起こるのかという
研究の話を聞くこともできました。
足にかかる力を数値だけではよくわかりませんが
それを画像で示していただけて
とてもわかりやすかったです。
ドクターが発表で骨折した骨の中を見せてくれましたが
第5中足骨に下から突き上げるような
ストレスで折れているようでした。
サッカーのキックの時に外前側から斜めに
足を着地してしまうせいで
外側にストレスがかかって骨折に
いたるのではないかとという話でした。
Jone’s骨折になりやすい人
私の経験の中では
Jone’s 骨折になりやすい方は
3つポイントがあります。
1つ目は足部そのものが硬めの人です。
前半分を持って捻ってもあまり動かないタイプですね。
先天的なものが影響していると思いますので
関節モビリゼーションなどで
とても柔らかくなることはありません。
2つ目は外股で歩く人です。
こういう人は外側で歩く、もしくは
走ることが多いのでストレスがかかりやすいです。
そのようなストレスが一歩ごとにかかっていたら
折れても不思議ではありませんね。
3つ目は足首が硬い人です。
歩くときで最低でも10度は曲がる必要があります。
スポーツであればもっと必要ですね。
それが足りないと足首で曲がらない分の
ストレスが前側に行きます。
これが中足骨の疲労骨折の原因の1つです。
革靴で長距離を歩いた方が第5中足骨を
骨折したということもありました。
ひたすらまっすぐ歩いただけで骨折するのであれば
キックの時に斜めから入るとか
方向転換が理由だけではないということですね。
骨折するメカニズムはよくわかっていませんが
足部の前側にかかるストレスが主な原因であることは
間違いないであろうことから
それを減らすことがとても重要になってきます。
対処方法は?
足部の遺伝的形質による影響が強い場合は
早くから足底板を使用したほうが
効果はすぐに出ると思います。
同時に足関節の曲がりの制限と
股関節周囲の制限をなくすことですね。
ストレッチだけではなかなかうまくいきませんので
全身の筋肉の張り具合などを考慮した
エクササイズプログラムが必要になります。
あとは自分の足に合ったシューズの選択です。
幅やサイズも大事ですが
自分の指の曲がる関節のところと
シューズの曲がるところが
同じ位置にあるものを選ぶとよいでしょう。
アメリカでもサッカーではJone’s骨折
つまり第5中足骨の疲労骨折は多いようです。
サッカーを楽しんでいる方も多いですので
正しい知識をもって対策をしていただきたいと思います。
痛みなく、目標を達成するためのお手伝いを
Guardians Athletic Training & Therapy
ガーディアンズアスレティックトレーニング&セラピー
高橋忠良
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