首の痛みには首ではなく別の場所にアプローチします!
肩が凝るのも辛いものですが、首が痛い、手がしびれるなどの症状は本当に辛いものです。このような症状がある場合によく言われることがストレートネックと呼ばれる病態です。
これは脊椎のカーブが変化してしまい、反るべき頚椎がまっすぐになってしまう状態です。
頚椎は第4から第6頚椎の間が一番屈曲と伸展が多くできるようです。そして椎間板の変質もこのあたりが一番多いようです。
この状態で首を反らせた時に、ごく一部の場所で関節が動いて他はあまり動かないという状態が生まれることがあるようです。そのため動き過ぎる関節のところで痛みが出てしまい、しびれにもつながるようです。
この写真では第5と第6頚椎の間だけが伸展していて、あとはまっすぐになっている状態です。主訴としては首の痛みと手先に現れるしびれでした。(実はこの写真は私のものです。)
世の中には腰痛や肩凝り改善のための様々なアプローチがありますが、ガーディアンズでは特に胸郭、つまり肋骨のモビリぜーションをおこなって腰痛や首の痛み、肩こりに対処しています。
どのように行うかと言うと、カイロプラクティックのように骨を鳴らすようなことはせず、呼吸に合わせて肋骨を誘導するような方法です。
なぜこのようなモビリぜーションを行うと良いかと言うと、何らかの理由で背骨のS字カーブがひどくなったりすると、脊椎の動きが悪くなり、果ては胸椎とつながる肋骨の動きも悪くなるからです。
胸郭が動かないと、肋骨に付着する横隔膜も正しく機能できず、呼吸もうまくできなくなってしまいます。ひいてはそのことが体全体の問題につながっていきます。
最近よく言われる体の筋膜が硬くなってくるのも、この胸郭の動き、機能が落ちてくるからではないかと考えています。私自身の経験でも、このようなケースに対して筋膜リリースを実施しても、その場では心地よく緩んだようになりますが、長くは続かず、根本的なアプローチにはならないようです。
そういう理由から、私は特にこの胸郭へのアプローチを多用して、それとエクササイズを組み合わせておこなっています。
電気治療やストレッチ、またはマッサージなど、いろいろ取り組んでもあまり変化が見られない場合は、一度この胸郭のチェックをするとよいと思います。
このモビリゼーションを行うことによって胸郭も胸椎も柔らかく自由に動くようになり、猫背がよくなるように感じます。
それだけでなく肩も上がるようになりますし、首の筋肉の緊張も和らぎます。
多くの方が気持ちいいと仰っています。
とても効果的な方法なので、多くの方にお勧めいたします。