すねの骨が大きく曲がってO脚になっている時はどうしたらよいか?

2017年05月03日(水)9:40 AM

お問い合わせをいただくことの多いO脚ですが、女性でも男性でも自分がO脚だというのは気になりますね。私自身もそうなので、見た目が悪いのが気になります。見た目だけでなく、実際に足首やすね、膝の痛みの原因になっていることも多いです。

 

脛骨内反病変とは

 

しかしそれは膝の関節だけが曲がっているというわけではなく「すねが曲がっている」ということも多いのです。このすねの骨が曲がっている状態を脛骨内反病変(Tibial Varum Deformity)と呼びます。脛骨内反障害とは、脛骨の遠位3分の1あたりから内側に曲がっている障害のことです。

 

 

これは私の足ですが、左足のすねが特に曲がっているのがおわかりになると思います。

 

脛骨内反障害は後足部内反にもつながります。後足部内反とはかかとの骨が内側に倒れている状態のことを言います。上の写真では右側のかかとがやや外に倒れているのがおわかりになると思います。

 

後足部内反がある場合、距骨下関節はニュートラルでも中足部骨頭は地面に対して内側に傾いた(親指上がった)状態になります。

脛骨内反と後足部内反障害の人は最大限のプロネーションを起こしやすく、リラックスした状態で立っている時は前足部の外側に大きな床反力がかかります。前足部が回外位(親指上がり)にあるため、第5中足骨を押し上げる力(床反力)は第4中足骨頭に対するそれよりも大きいので内側に倒れるような力が働きます。そのため距骨下関節がより大きく内側に倒れこみ、プロネーションを起こすのです。

 

 

どんな障害になりやすいか

 

距骨下関節が最大限にプロネーションしたところに達すると、距骨の下面の外側が踵骨の部分に触れて圧迫されます。このため外側のくるぶしの前側やや下あたりに痛みが生じることがあります。

 

一方、脛骨内反、後足部内反タイプの人でもプロネーションを起こさないタイプの人もいます。これを非代償性後足部内反といいます。

 

非代償性後足部内反は、踵骨が距骨下関節のニュートラルポジションからリラックス時に回内位のポジションに変化しない状態なので、足首を外に捻るような力が働いています。スピネーションの状態が多いため不安定になりやすいです。この場合は、足首外側の捻挫を繰り返したり、腓骨筋の疲労や腱炎を起こしやすくなります。

 

 

それ以外には、脛骨が内側に曲がっているので、脛骨の内側に痛みが出ることもあるでしょうし、膝の内側の変形性膝関節炎になるリスクも高いと言えます。これについてはこちらをご参照ください。

 

 

 

脛骨内反障害の対策

 

今は問題なくても、将来的に問題が出ることもあるので早くからアプローチすることが重要です。

 

一番即効性があるのは、やはり足底板です。プロネーションをコントロールできるレベルのものでないと意味がないので、硬めのものがよいです。アーチの形状があってもゴム状のものはやめたほうが節約になります。クワドラステップはプラスチックとゴムの合成樹脂なので支えるのに十分な硬さがありますので自信を持ってお勧めします。

 

上の私の写真と比較してみてください。足部が内側に倒れてくるのが少なくなっているのがおわかりいただけると思います。

 

また股関節の動きを最適化することもたいへん重要です。股関節が内旋できなくないと、歩行時に体が左右にぶれてきます。そうなると脛骨の地面に対する角度はさらに斜めになってしまいます。そして距骨下関節のプロネーションはさらに程度を増してしまい、症状に拍車をかけてしまうのです。

 

この場合は股関節の機能をあげる運動療法が有効です。引き締めるところを引き締めると、無駄に硬かったところは緩み始めて、関節を取り巻く筋肉のバランスが向上してきます。そして股関節は本来の動きを取り戻します。そうすると歩行時に股関節は正しく内旋できるようになり、脛骨は地面に対してより垂直に近づいてきて、足部もより自然な動きをしやすくやってくるわけです。

 

 

下肢の動きは多分に足部のタイプの影響を受けるので足底板による介入はとても有効だと信じていますが、それだけですべて丸く収まることはなく、やはり体の本来の機能を取り戻すための運動療法が必要になってきます。可動域があるからといってよくなったとは限らないのです。

 

 

まとめ

 

治療院(接骨院・整骨院・鍼灸院)などでは痛みをなくすための電気治療や鍼灸治療だけをおこなうところがほとんどですし、病院でのリハビリでも短い時間で終わってしまったり、短期間で卒業となってしまったりで、十分な回復のための道筋が提供されないことも多いと思います。ガーディアンズではその足りないところを提供したいと考えています。

 

どうしたものかよくわからないという方はぜひ一度メールかお電話でご相談ください。

 

参考資料

Human Locomotion (Thomas Michaud, DC) Newton Biomechanics 2014

 

Foot and Lower Extremity Biomechanics Ⅳ (Kevin A. Kirby, DPM)


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