慢性的な膝の痛みを解決するための3つのリハビリアプローチ

2017年10月09日(月)9:39 PM

ガーディアンズはアスレティックトレーナーとして、また足部装具士としての知識や経験を元にして、足部や足首、膝や腰などの問題を得意としているので、おかげさまでその辺りの問題を抱えていらっしゃる方が多いです。

 

 

高齢になるとよく関節炎や半月板の障害で膝が痛い方がいらっしゃいます。それで足底板、インソールがよいと聞いて訪れる方もいらっしゃいます。

 

 

膝の関節炎や突発的でない半月板の障害は長い間に膝にストレスがかかって起こるものです。「ではいったいどんなストレスがかかっていたのか?」を探ることによって、どのような対処方法をとることができるかがわかってくるからです。

 

 

私の経験の中では、足が痛い人でも膝が痛い人でも、また腰痛がなくても、やはり腰に問題が潜んでいる人はかなりいます。多くの人がなんらかの原因で腰部が反っていて曲がらなくなっています。

 

肥満によってお腹が前に出て腰が反りやすい

体幹に力がなく体をまっすぐ支えられないためにお腹が前に出て腰が反っている

いつの間にか腰を反って力を出そうとする癖がついて背中が硬くなって腰が反っている

 

などなど理由は様々です。

 

 

しかし体の問題は特定の理由でなるわけではなく、いろいろな要因が重なって起こることが多いと思います。

そのため、足の痛みだろうと膝の痛みだろうと、どこの痛みであっても全体を見る視点を持ってその人の痛みに向き合わないといけないと強く信じています。

 

 

そんなガーディアンズでの膝の痛みの対するリハビリ方法の柱は大きく分けて3つあります。

 

1. 足部がどういうタイプかを判別して足部からの解決方法をさぐる

 

まずは患者さんの足部がどういうタイプかを見ます。硬いタイプなのか、柔らかいのか、親指上がりの前足部内反タイプなのか、親指下がりの前足部外反タイプなのか、かかとが内側に倒れている後足部内反タイプなのか、それによってその人が歩く時の動きがかなり違ってくるので、膝にかかってきやすいストレスも想像がつきます。この足部のタイプによっては足底板をお勧めしています。足底板によって足部だけでなく、さらに下肢全体の動きに影響を与えることができるだけでなく、足底から感じる情報をより多く脳に送ることができるので、人によっては驚くような変化を起こすことができます。

 

*姿勢の安定性が足部のタイプに影響されるという研究もあります。

Cote KP, Brunet ME, Gansneder BM, et al. : Effects of pronated and supinated foot postures on static and dynamic postural stability. J Athl Train, 2005, 40: 41–46. 

 

*足部の感覚神経への刺激によって反射的に腕の筋肉の力の入り方に変化が現れるという研究があります。

Bent LR, Lowrey CR. Single low-threshold afferents innervating the skin of the human foot modulate ongoing muscle activity in the upper limbs. J Neurophysiol 109: 1614 –1625, 2013.

 

 

2. 骨盤のアライメントはどうなっているかを判別して、骨盤レベルから体の筋肉バランスを変化させるエクササイズをおこなう

 

骨盤が前傾することによって股関節の動きがかわってしまいます。そうすると歩く時の大腿部の骨の動きも変わります。人間が歩く時は膝にねじれが生じるようにできていますので、この予定されたねじれ運動に変化が起こってしまい、それが余計なストレスになり得ます。骨盤がわかると膝の動きも見えてくるのです。

 

骨盤のアライメントに変化が起こると筋肉の働き方にも変化が起こり、筋肉のバランスが変わってしまいます。ある筋肉は短く硬くなってしまい関節を引っ張ってしまいます。またある筋肉は引っ張られて伸びてしまい、予定通り力を発揮することができなくなってしまいます。船の帆を張る綱の張り具合がおかしかったら大変なことになるのは想像にかたくないと思います。このバランスの変化をエクササイズによって変えていきます。

 

 

3. 膝関節の動きを判別してスムーズに動くように調整する

 

膝は曲げ伸ばしだけで動いているわけではありません。実は曲がる時にすねの骨である脛骨は内側にねじれる(内旋する)のです。逆にいうと膝が伸びる時は脛骨は外側にねじれる(外旋する)わけです。これがスムーズにできなければ正常に動くことができません。

 

関節の動きを取り戻すのに、関節のモビリゼーションというテクニックがあります。これによって関節のスムーズさ、遊びを戻していくわけです。特に硬くなってしまった関節にはとても有効です。

 

 

 

一方、ガーディアンズではできないこと、しないこともあります。

 

鍼灸師や柔道整復師ではないので、鍼灸や物理療法(電気など)の治療法は用いることはありません。

足底板だけで姿勢が整うようなことは絶対に言いません。可能性はありますが言いません。

膝内側の関節炎に対して足底の外側を持ち上げる足底板を処方することがありますし、またそれがよいという研究がありますが、だからといって短絡的にそれを実行することはありません。

エクササイズをおこなうと言っても、単に筋力を向上させるだけのためのエクササイズは行いません。

もっと土台の部分をよくしたいと思うので、最初から重りを持ってのエクササイズは行いません。

 

 

このように、ガーディアンズでは、1つの方向から怪我や障害を見るのではなく、多方面からの視点をもって問題の解決に結びつけていきます。

 

 

今体のどこかが痛くて近所の治療院や整形外科に通っているが、今ひとつよくなっていかないとお感じの方は、問題解決型のトレーニング、すなわちリハビリトレーニングをご指導させていただくガーディアンズにぜひ一度ご相談ください。別の視点から問題解決にあたります。

 

 


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